ジャーナル
JOURNAL

姿勢を見るための一本線。プラムラインでわかる身体のクセ

2026.06.23

姿勢を確認するための、一本のライン。
Instagramで、プラムライン(Plumb Line)に使用するオリジナルの錘を紹介したことがあります。
今回は、実際にこれを何に使うのかについて書いてみたいと思います。
STOTT PILATESで学び始めた頃、私が最初につまずいたもののひとつが「姿勢分析」でした。
足首から始まり、膝、骨盤、肋骨、肩。
見る場所はたくさんあります。
側面からのみ見るのではありません。反対側からも(足関節〜骨盤まで)、背面からも。
最初は何を確認しているのか訳がわからず、言われるがままにやっていました。
また、最終的にその姿勢の特徴からどのエクササイズを選ぶのかまで考えなければなりません。
失敗談は数知れず。この話についてはまたの機会に。

正直、最初は混乱しました。

それまでは、人の姿勢を細かく意識して見ることがほとんどありませんでした(当然と言えば当然)。
だからこそ、実際に観察してみると、立ち方や頭の位置、肩の高さなど、人によってこんなにも違いがあるのだと驚かされました。

「上半身が結構後ろに倒れているな」
「背中が思った以上に反っているな」
「頭の位置がまあまあ前にあるな(これ私)」
「後ろから見ると肩のラインが右上がりだな」
「顔ってよく見ると、結構傾いていたり回旋してるんだな」

このように人によって姿勢の違いはさまざまなわけです。
そこで、基準線として役に立つのが、プラムライン。

かかと付近を基準に垂直のラインを取り、側面から耳、肩、骨盤、膝、足部の位置関係を確認します。
STOTT PILATESでは、細かな視診や触診に入る前に、大まかな姿勢の特徴をつかむための目安として用いられます。
もちろん、このラインがなければ姿勢を確認できないわけではありません。

ただ、一本の基準線があることで、上半身がどこに乗っているのか、頭や胸郭、骨盤の位置関係がどうなっているのかを整理しやすくなります。
また、写真として記録しておくことで、エクササイズ前後の変化や、1ヶ月後、2ヶ月後の身体の変化を横並びにして比較しやすくなります。

姿勢を見ることは、「良い・悪い」を決めるためではありません。
今の身体がどのように立っているのかを知り、その人に合った動き方を探すための入口だと考えています。

あるべき姿勢とNG姿勢の対比写真

上の写真の女性は、スタジオオープン前に約1ヶ月間、ピラティスのエクササイズを受けていただいた方です。
側面から姿勢を観察すると、上半身がプラムラインに対して後方に位置しているように見えます。

ただし、姿勢は上半身だけで判断できるものではありません。
頭、胸郭、骨盤、股関節の位置関係を合わせて見ていく必要があります。

姿勢というのは、どこか一か所だけで決まるものではなく、いくつもの部位が連動して成り立っています。
などと書いていますが、正直なところ、学び始めた頃の私には、そのような見方はまったくできませんでした。

大切なのは、「この姿勢が良い」「この姿勢が悪い」とすぐに決めることではありません。
一本のラインを基準にすることで、今の身体がどのように立っているのかを整理しやすくなります。

上半身はどこに乗っているのか。
頭の位置は前に出ていないか。
胸郭は骨盤の上に自然に乗っているか。
股関節や膝、足部とのつながりはどうか。

このように、基準となるラインと比べて「どこに特徴があるのか」を観察するための手がかりになるのが、プラムラインです。

現在では、アプリなどで姿勢を簡単に分析できる時代です。
写真を撮れば、角度や左右差を数値として確認できるものもあります。

それでも、私がこのようなラインを使って姿勢を確認するのは、自分の目で見て、必要に応じて触れて確認し、その人の身体がどのように立ち、どのように動こうとしているのかを考えるためです。

現在では、アプリやAIなど、身体の状態を簡単に分析できる便利なものが増えています。
正直、便利なものを使えば使うほど、自分で考えなくても何となく答えが出てしまうように感じることもあります。
それでも、姿勢分析では、自分の目で見て、必要に応じて触れて確認し、その人の身体がどのように立ち、どのように動こうとしているのかを考える過程が大切だと思っています。

STOTT PILATESでは、呼吸、骨盤配置、胸郭配置、肩甲骨の動きと安定、頭部・頸部配置といった基礎原則を大切にします。
プラムラインは、姿勢を決めつけるための線ではありません。
その人の身体をより丁寧に見るための、ひとつの目印です。

さて、姿勢には、いくつかの代表的な傾向があります。
腰の反りが強く見えやすいロードシス。
背中の丸まりが目立ちやすいカイフォシス。
上半身が後方へ預けられたように見えるスウェイバック。
背骨全体のカーブが少なく、平坦に見えやすいフラットバック。
そして、全体的にまっすぐ立っているように見える一方で、身体の緊張が強く出やすいミリタリー。

もちろん、実際の姿勢がこの5つのどれかにきれいに当てはまるとは限りません。
いくつかの特徴が混ざっていることも多くあります。
だからこそ、姿勢を見るときには、名前をつけて終わるのではなく、今の身体がどのように立っているのかを丁寧に確認することが大切だと考えています。

それぞれの姿勢についてのお話はまたの機会に。

初回体験を予約

レッスン予約(本会員の方)